このTシャツに使われているのは、金属製のランチプレートを撮った写真です。
そしてその上にメッセージロゴを添えました。

2005年からこんにちは
このデザインの元になっているのは、2005年に僕が初めてインクジェットプリント(DTG)を使って制作したTシャツです。
当時、シルクスクリーンや転写プリントが主流だったなかで、写真の質感をそのまま生かせるDTGの特性を試したくて、
あえて選んだのが、この“食べ終わる直前”のランチプレートでした。

写っているのは、実際に僕が当時使っていた金属のプレートと、フォークが刺さった食べかけのイチゴ、皿に残った料理のソース。
なぜかこの一瞬に惹かれて、シャッターを切ったのを覚えています。
最初に作ったバージョンでは、プレートの上部にその日のランチメニューをレイアウトしていましたが、のちのリニューアルでは文字を削除して写真のみで構成。
胸元やおなかにレイアウトして、ニュアンスを楽しむ展開にしてきました。


Peckishがペコペコ感
そして今回の再構成では、新たに
“I AM STILL PECKISH.”
というメッセージを添えました。
“peckish”という言葉は、イギリス英語で「小腹がすいてる」といった意味で使われるそうです。
でも僕にとっては、この「ペキッシュ」という響きがなんとも可笑しくて、
日本語の「ペコペコ」とか「パクパク」に通じるような、言葉の軽妙さと空腹感を言い当てている感じが、写真の“余韻”とぴったり重なったんです。
食べ終わったはずなのに、なんだかまだ食べたいような。
そんな“ちょっと足りない”気持ちをTシャツに残した、楽しい一枚です。
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